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大祓詞の効果とは?大祓詞について徹底解説 | SPITOPI

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大祓詞の効果とは?大祓詞について徹底解説

大祓詞(おおはらえことば)という言葉をご存知でしょうか。

大祓詞とは、神道の神様に奏上する「祝詞(のりと)」の中の一つです。

ここでは普段聞き慣れない、大祓詞について、またその効果とはどのようなものであるか、大祓詞について徹底解説をしていきます。

では最後までおつき合いください。

  • 大祓詞(おおはらえことば)とは
  • 大祓詞(おおはらえことば)を唱える意味とは
  • 大祓詞(おおはらえことば)全文
  • 大祓詞(おおはらえことば)、意訳
  • 大祓詞(おおはらえことば)でお清め
  • 祝詞について
  • 祝詞を唱える効果とは
  • まとめ

1. 大祓詞(おおはらえことば)とは

大祓詞(おおはらえことば)とは

大祓詞(おおはらえことば)とは何かと言えば私たち日本人古来から持つ考え方の「穢れ」「罪」「過ち」を祓う祝詞の一つのことを言います。

まずは言葉の意味から見ていきましょう。

1-1. 神道(しんとう)とは)何か

神道(しんとう)とは)何か

神道とは、日本の宗教であり心でもあります。

神道には教典や具体的な教えはありませんし、開祖もいません。

神話や、八百万の神、自然や自然現象などにもとづく多神教です。

自然と神とは一体として認識されており、神と人間を結ぶ具体的作法が祭祀であり、その祭祀を行う場所が神社なのです。

日本の宗教と言えば、仏教と思っている人もいるかもしれませんが、仏教は外国より入ってきた宗教であり、日本の宗教といえば神道なのです。

1-2. 大祓(おおはらえ、おおはらい)とは何か

大祓(おおはらえ、おおはらい)とは何か

大祓とは、日本の神道儀式の祓(はらい、はらえ)の一つのことです。

祓は「浄化の儀式」として宮中や神社で日常的に行われているのですが、特に天下万民の罪穢を祓うという意味で大祓と言います。

1年のうち、毎年6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に行われるものを恒例としています。

1-3. 祝詞(のりと)とは何か

祝詞(のりと)とは何か

祝詞(のりと)とは、神道において、神徳を称え敬うことを意味する内容を、神に奏上して加護や利益を得ようとする言葉のことを言います。

難しいですが、ごく簡単に言ってしまえば、「神様を敬う言葉」「神様から護っていただく言葉」ということでしょうか。

日本においては言霊という言葉がありますように、いい言葉を出せばいいことが起こる、悪い言葉を言えば悪いことが起こるという考え方があります。

祝詞はとても大事な儀式であるということは想像できるかと思います。

祝詞を唱えること自体がとてもいいことですし、お清めしたい時はもちろん、いいことを起こしたい時にも唱えてください。

1-4. 大祓詞(おおはらえことば)とは

大祓詞(おおはらえことば)とは

大祓詞(おおはらえのことば)とは、神道の祭祀の、祝詞の一つです。

中臣祓詞(なかとみのはらえことば、略して中臣祓)、中臣祭文(なかとみさいもん)とも言います。

その原文となるものは平安時代に編纂された「延喜式」に入っています。

平安時代と言えばとてつもなく昔のことです。

その時代のものが現代に脈々と受け継がれていると思いますと感慨深いものがあります。

2. 大祓詞(おおはらえことば)を唱える意味とは

大祓詞(おおはらえことば)を唱える意味とは

大祓詞(おおはらえことば)を唱える意味とはどのようなことでしょうか。

神社本庁の定義によりますと「大祓(おおはらえ)は我々日本人の伝統的な考え方に基づくもので、常に清らかな気持ちで日々の生活にいそしむよう、自らの心身の穢れ、そのほか、災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清めることを目的としています」となっています。

(引用元:http://www. jinjahoncho.or.jp/iroha/omatsuriiroha/ooharae/)

当時の日本語と今の日本語は違っていますので、そのまま聞いても意味がわからないかと思いますが、当時の人はどのような気持ちで聞いていたのでしょうか。

想像するよりありませんが、きっとありがたい気持ち、清々しい気持ち、神の加護にすがる気持ちだったのではないでしょうか。

それは昔も今も変わらないことでもあります。

3. 大祓詞(おおはらえことば)全文

大祓詞(おおはらえことば)全文

大祓詞(おおはらえことば)の全文を見ていきましょう。

かなり長く、非常に難しいと感じるかと思いますが、見てください。

(、と。を適当に入れて読みやすくしてみました)動画で大祓詞(おおはらえことば)を聴きながら見てみるのもいいでしょう。

独特のリズムに思わず聴き入ってしまいます。

高天(たかま)の原(はら)に、神留(かむづ)まります。

皇(すめら)が睦(むつ)、神漏岐(かむろぎ)、神漏美(かむろみ)の命以(みことも)ちて。

八百万(やほよろづ)の神等(かみたち)を、神集(かむつど)へに集(つど)へ給(たま)ひ。

神議(かむはか)りに議(はか)り給(たま)ひて。

我(あ)が、皇御孫(すめみま)の命(みこと)は。

豊葦原(とよあしはら)の瑞穂(みづほ)の国(くに)を、安国(やすくに)と、平(たひ)らけく、領(し)ろし召(め)せと。

言依(ことよ)さし奉(まつ)りき。

斯(か)く依(よ)さし奉(まつ)りし国内(くぬち)に、荒(あら)ぶる神(かみ)たちをば、神問(かむと)はしに問(と)はし給(たま)ひ。

神掃(かむはら)ひに掃(はら)ひ給(たま)ひて、言問(ことと)ひし磐根(いはね)、樹根立(きねた)ち。

草(くさ)の片葉(かきは)をも言止(ことや)めて。

天(あめ)の磐座放(いはくらはな)ち。

天(あめ)の八重雲(やへぐも)を、厳(いづ)の道分(ちわ)きに道分(ちわ)きて、天降(あまくだ)し依(よ)さし奉(まつ)りき。

斯(か)く依(よ)さし奉(まつ)りし四方(よも)の国中(くになか)と、大倭日高見(おほやまとひだかみ)の国(くに)を安国(やすくに)と定(さだ)め奉(まつ)りて、下(した)つ磐根(いはね)に宮柱太敷(みやばしらふとし)き立(た)て。

高天(たかま)の原(はら)に、千木高構(ちぎたかし)りて。

皇御孫(すめみま)の命(みこと)の、瑞(みづ)の御殿仕(みあらかつか)へ奉(まつ)りて。

天(あめ)の御陰(みかげ)日(ひ)の御陰(みかげ)と隠(かく)り坐(ま)して。

安国(やすくに)と、平(たひ)らけく知(し)ろし召(め)さむ国内(くぬち)に成(な)り出(い)でむ。

天(あめ)の益人等(ますひとら)が、過(あやま)ち犯(をか)しけ、種々(くさぐさ)の罪事(つみごと)は。

天(あま)つ罪(つみ)、国(くに)つ罪幾許(つみここ)だくの罪出(つみい)でむ。

斯(か)く出(い)でば、天(あま)つ宮事以(みやごとも)ちて、天(あま)つ金木(かなぎ)を本(もと)うち切(き)り。

末(すえ)うち断(た)ちて、千座(ちくら)の置(お)き座(くら)に置(お)き足(た)らはして。

天(あま)つ菅麻(すがそ)を本刈(もとか)り断(た)ち。

末刈(すえか)り切(き)りて、八針(やはり)に取(と)り裂(さ)きて 天(あま)つ祝詞(のりと)の太祝詞言(ふとのりとごと)を宣(の)れ。

斯(か)く宣(の)らば、天(あま)つ神(かみ)は、天(あめ)の磐門(いはと)を押(お)し披(ひら)きて。

天(あめ)の八重雲(やへぐも)を厳(いづ)の道分(ちわ)きに道分(ちわ)きて、聞(き)こし召(め)さむ。

国(くに)つ神(かみ)は、高山(たかやま)の末(すえ)、低山(ひきやま)の末(すえ)に上(のぼ)り坐(ま)して。

高山(たかやま)の伊褒理(いぼり)、低山(ひきやま)の伊褒理(いぼり)を掻(か)き分(わ)けて、聞(き)こし召(め)さむ。

斯(か)く聞(き)こし召(め)してば、罪(つみ)といふ罪(つみ)はあらじと、風(し)な所(ど)の風(かぜ)の、天(あめ)の八重雲(やへぐも)を吹(ふ)き放(はな)つことのごとく。

朝(あした)の御霧(みぎり)、タ(ゆふべ)の御霧(みぎり)を、朝風(あさかぜ)、タ風(ゆふかぜ)の吹(ふ)き払(はら)ふことのごとく。

大津辺(おほつべ)に居(を)る大船(おほふね)を、舳解(へと)き放(はな)ち艦解(ともと)き放(はな)ちて、大海原(おほうなばら)に、押(お)し放(はな)つことのごとく。

彼方(をちかた)の繁木(しげき)が、本(もと)を焼鎌(やきがま)の利鎌以(とがまも)ちて、打(う)ち掃(はら)ふことのごとく。

遺(のこ)る罪(つみ)はあらじと、祓(はら)へ給(たま)ひ清(きよ)め給(たま)ふことを、高山(たかやま)の末(すえ)、低山(ひきやま)の末(すえ)より。

さくなだりに落(お)ち激(たぎ)つ速川(はやかは)の瀬(せ)に坐(ま)す、瀬織津比売(せおりつひめ)といふ神(かみ)、大海原(おおうなばら)に、持(も)ち出(い)でなむ。

斯(か)く持(も)ち出(い)で往(い)なば、荒潮(あらしほ)の潮(しほ)の八百道(やほぢ)の、八潮道(やしほぢ)の潮(しほ)の八百会(やほあひ)に坐(ま)す、速開(はやあ)きつ姫(ひめ)といふ神(かみ)、持(も)ちかか呑(の)みてむ。

斯(か)くかか呑(の)みてば、息吹(いぶ)き処(ど)に坐(ま)す、息吹(いぶ)き処主(どぬし)といふ神(かみ)、根(ね)の国(くに)、底(そこ)の国(くに)に息吹(いぶ)き放(はな)ちてむ。

斯(か)く息吹(いぶ)き放(はな)ちてば、根(ね)の国(くに)、底(そこ)の国(くに)に坐(ま)す、速流離姫(はやさすらひめ)といふ神(かみ)、持(も)ち流離(さすら)ひ失(うしな)ひてむ。

斯(か)く流離(さすら)ひ失(うしな)ひてば、罪(つみ)といふ罪(つみ)はあらじと、祓(はら)へ給(たま)ひ清(きよ)め給(たま)ふことを、天(あま)つ神(かみ)、国(くに)つ神(かみ)、八百万(やほよろづ)の神(かみ)たち、共(とも)に聞(き)こし召(め)せと白(まを)す。

4. 大祓詞(おおはらえことば)、意訳

大祓詞(おおはらえことば)、意訳

難しい、大祓詞(おおはらえことば)ですが、どういった意味なのでしょうか。

ごくごく簡単に言えば、神話から入り、人々が犯した罪、またその罪の祓い方について述べているのです。

これは神様が伝えてくれている言葉、言霊なのです。

意味はわからなくても大祓詞(おおはらえことば)を聞きますと、清々しい、研ぎ澄まされたような気持ちになるという人も多いかと思います。

5. 大祓詞(おおはらえことば)でお清め

大祓詞(おおはらえことば)でお清め

大祓詞(おおはらえことば)を唱えることで、お清めの効果があるということがおわかりいただけたかと思います。

しかし、大祓詞(おおはらえことば)を唱えればいいと口で言うのは簡単ですが、これだけの長文、しかも今の日本語とは違う言葉ですのでかなり難しいかと思います。

覚えようとしても時間がかかることでしょう。

そのような方も心配はいりません。

ありがたいことに、今はYouTubeで聴くこともできますし、CDブックもあるのです。

また関連の書籍などもありますので、興味がある人、手軽に取り入れたいという人は購入してみてもいいのではないでしょうか。

わざわざ神社まで出向かなくても毎日自宅で聴くことができるのです。

6. 祝詞について

祝詞について

大祓詞(おおはらえことば)は祝詞の一つなのですが、他にも祝詞の種類があることをご存知でしょうか。

祝詞は「強い言霊を持っている」「神様に申し上げる時に使う」正式な言葉ですから、我々一般人も唱えていいのです。

それでは大祓詞(おおはらえことば)以外の祝詞についても見ていきましょう。

6-1. 祓詞(はらえことば)

祓詞(はらえことば)

祓詞(はらえことば)は神社の神主さんが、神事を行う前に唱える祝詞のことです。

「掛けまくも畏き(かけまくもかしこき)

伊邪那岐大神(いざなぎのおほかみ)

筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に(つくしのひむかのたちばなのをどのあはぎはらに)

禊ぎ祓へ給ひし時に(みそぎはらへたまひしときに)

生り坐せる祓戸の大神等(なりませるはらへどのおほかみたち)

諸々の禍事・罪・穢(もろもろのまがごとつみけがれ)

有らむをば(あらむをば)

祓へ給ひ清め給へと(はらへたまひきよめたまへと)

白すことを聞こし召せと(まをすことをきこしめせと)

恐み恐みも白す(かしこみかしこみもまをす)」

簡単に言えば、神様に「私たちの罪や穢れを祓ってください」とお願いしているのです。

6-2. 天津祝詞(あまつのりと)

天津祝詞(あまつのりと)

天津祝詞(あまつのりと)は、江戸時代に平田篤胤によって編纂された祝詞です。

平田篤胤は重要な天津祝詞を様々な文献から祝詞にふさわしい「良い言霊」を持つ言葉を選び編纂したと言われています。

では見ていきましょう。

「高天原に(たかあまのはらに)

神留坐す(かむづまります)

神漏岐(かむろぎ)

神漏美の(かむろみの)

命以ちて(みこともちて)

皇親神伊邪那岐の大神(すめみおやかむいざなぎのおほかみ)

筑紫日向の橘の小門の(つくしひむかのたちばなのおどの)

阿波岐原に(あわぎはらに)

禊祓ひ給ふ時に(みそぎはらいたまうときに)

生坐せる(あれませる)

祓戸の大神等(はらえどのおおかみたち)

諸々禍事罪穢を(もろもろまがごとつみけがれを)

祓へ給ひ清め給ふと(はらいたまえきよめたまうと)

申す事の由を(もうすことのよしを)

天つ神(あまつかみ)地つ神(くにつかみ)

八百万神等共に(やおよろづのかみたちともに))

聞食せと(きこしめせと)

畏み畏みも白す(かしこみかしこみももうす)」

この祝詞は、唱えることにより、身の災難、穢れや罪を取り払う、神様にお近づきになる、幸福を呼ぶとされています。

6-3. その他の祝詞

その他の祝詞

他にも以下のような祝詞があります。

一切成就祓(いっさいじょうじゅのはらい)

一切成就祓(いっさいじょうじゅのはらい)

様々な穢れ、例えば、日常生活での失敗や不幸ごとなどをすべて取り払われるとされる祝詞です。

六根清浄大祓(ろっこんしょうじょうのおおはらえ)

六根清浄大祓(ろっこんしょうじょうのおおはらえ)

五感や意識を清浄してくれるとされる祝詞のことです。

神棚拝詞(かみだなはいし)

神棚拝詞(かみだなはいし)

家にある、神棚を拝む際の祝詞のことです。

産土神、お祀りする神社の神様に向けて唱える内容となっています。

稲荷祝詞(いなりのりと)

稲荷祝詞(いなりのりと)

お稲荷様を拝む際の祝詞です。

7. 祝詞を唱える効果とは

祝詞を唱える効果とは

日本には沢山の祝詞があります。

「言霊」という言葉からわかりますように、昔から口にする言葉には力があると信じられていました。

現代においても、縁起のいい言葉を口にする方がいいことを引き寄せることができると信じていますし、実際にプラスのパワーがはたらくことも多いのです。

祝詞を唱える効果としては以下のようなことがあります。

神様の存在を近くに感じる

神様の存在を近くに感じる

祝詞の中には神話が入っています。

祝詞を唱えることにより、日本古来の神様の存在を知ることができ、また神様とお近づきになる効果があると信じられているのです。

災難、不吉なものを遠ざける

災難、不吉なものを遠ざける

祝詞には、不吉なもの、災難とされるものを祓ってくれる効果があるとされているのです。

自分や周りを清めたいと思うならば、祝詞を唱えるようにしましょう。

ネガティブな思いに憑りつかれている時は自分の中にある悪いものが出ていくように祝詞の力にすがるようにしましょう。

願いが叶う

願いが叶う

自分の罪や、不吉なものを祓うことにより、結果的に良い状況になることでしょう。

良い状況になれば、いいことが起こったり、願いが叶いやすくもなるでしょう。

ポジティブ、プラスのパワーを高めたい時には祝詞を唱えましょう。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

大祓詞について解説しました。

神道ではなく、年末年始ぐらいしか神社に行かないという人にとっては大祓詞という言葉自体、聞き慣れず知らない場合もあるかと思います。

しかし日本人ならばぜひ知識として知っておきたいものです。

全文暗記するのは難しくても、時々心を落ち着かせたい、清めたい時には大祓詞を聴くようにするといいでしょう。

平安時代の頃から受け継がれている言葉の力をありがたくいただきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

大祓詞について解説しました。

神道ではなく、年末年始ぐらいしか神社に行かないという人にとっては大祓詞という言葉自体、聞き慣れず知らない場合もあるかと思います。

しかし日本人ならばぜひ知識として知っておきたいものです。

全文暗記するのは難しくても、時々心を落ち着かせたい、清めたい時には大祓詞を聴くようにするといいでしょう。

平安時代の頃から受け継がれている言葉の力をありがたくいただきましょう。

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この記事は2021年02月09日に更新されました。

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